当研究グループでは、情報工学・電気電子工学・機械工学とを融合したメカトロニクス技術と、それの医療応用に関する研究を行っています。特に、マイクロ・ナノメートルのサイズで機能するMEMS:
Micro-Electro-Mechanical Systems技術(別名:マイクロマシン)とそれを医用に展開した生体極限計測、次世代経皮吸収剤デバイス、ウエアラブルセンサシステム関する研究を行っています。また、メカトロニクス技術を医療分野に組み込むことで、これまでには無い革新的なヘルスケアシステム(医療用インターフェイス)を提案し、実用化を目指しています。
(注釈)MEMSは、電気電子・情報・機械・材料・物理・化学など様々な学問から成り立つ新しい学際領域の学問で、社会的には次世代産業基盤技術として期待されています。現にMEMS技術は、高付加価値なシステムを創出する技術として、急速に私たちの社会に普及してきています。
研究グループ
研究グループ内におけるセミナーでは、マイクロ・メカトロニクス技術の歴史的経緯から最新の研究成果までを学びます.一方,研究では、マイクロ・メカトロニクス基盤技術を学び、更にこれを医療へと応用した先端的な研究をします。
本研究グループでは国際会議での発表を推奨しています。学生諸君には、研究を通して,異分野の知識及び文化と触れ合う環境を提供します。是非とも本研究グループで、上記学際領域学問の基礎を身に付け、広い視野を養い、社会に旅立って下さい。
最後に、本研究グループでは、マイクロ・メカトロニクス技術を用いて健康で豊かな社会基盤を構築することを一緒に目指す学生を募集しています。また企業との共同研究も歓迎しています。本研究グループに興味がある方は気軽にご相談下さい。
学生諸君へ
卒業研究では、学部3年時までの座学と異なり、研究テーマに向かって自ら道なき道を切り拓くことになります。すなわち、何かが与えられてそれを処理するという受動的な立場から、テーマに対して自ら能動的に行動するといった立場へと反転します。卒業研究を通して、白いキャンパスに自ら道を描くことの楽しさ・難しさ、そしてその方法論を学んでほしいと思います。
卒業研究では1年間という限られた時間の制約上、自己で道を切り拓く方法論の導入部分を学んでの卒業になります。大学院への進学が可能な学生諸君は是非とも大学院へ進学することをお勧めいたします。修士課程では、卒業研究で学んだことを更に深めるとともに、国内学会及び国際会議などを通して実践していきます。国内外の研究者と触れ合い、そして世界トップクラスの国際会議に参加して、世界最先端の研究がどのようなものなのか、自分自身で感じ、視野を広げてほしいと思います。修士課程の二年間は人生の中でも充実したものになると思います。